褥瘡発症の主なリスク因子として、圧力、ずれ、皮膚温度、水分、摩擦などが特定されて数十年になるが、このリスクに対するそれぞれの相対的な寄与は依然として明確ではない。4 人の健常ボランティアにおける接触圧、せん断応力、皮膚温度の相対的な寄与に関する以前の研究の結果を確認し、さらに拡大するために、6 人の健康な 40 歳から 75 歳の追加のボランティアを含む研究が実施され、2 つの研究の結果がプールされた。3 つの変数（接触圧、せん断応力、皮膚温度）はすべて体系的かつランダムに変化した。ボランティアは腹臥位で、それぞれ皮膚温度（28 ˚C、32 ˚C、36 ˚C）、圧力（8.0 および 13.3 kPa）、せん断（0、6.7、および 14.0 kPa）の組み合わせが異なる 18 の条件を使用した試験を受けた。各検査では、コンピューター制御の圧子を仙骨に 20 分間当て、重り 100 g と 200 g を加えて、それぞれ 0.98 N と 1.96 N のせん断力を発生させた。各条件は 2 回テストされ、合計 360 回の試験が行われた。レーザードプラの流量測定により、虚血の指数としての負荷後反応性充血の大きさを測定した。3 種類の反応性充血の大きさの指数を予測するために、固定効果回帰モデルが使用された。同量の局所圧力下で、3 種類の皮膚温度またはせん断応力の間の反応性充血を比較するために、フリードマン検定が実施された。すべての回帰モデルで、圧力と皮膚温度は反応性充血の程度の有意な予測因子（それぞれ P < 0.0001 および P < 0.0001）であった。せん断応力の寄与は統計的に有意ではなかった（P = 0.149）。皮膚温度が高いと反応性充血は有意に増加し、特に局所的な圧力およびせん断応力が大きい場合、差は 28 ˚C～32 ˚C より 32 ˚C～36 ˚C でより顕著であった。これらの結果は、研究環境では、皮膚温度が組織虚血の重要な因子であることを示している。健康なボランティアおよび褥瘡の発症リスクのある患者において、組織虚血に対する圧力、せん断、皮膚温度の相対的重要性、および体温低下の潜在的影響を検討した追加研究が必要である。重量負荷部位の変形により血流閉塞が発生することが多いため、皮膚温度を能動的に下げると虚血の重症度が低下し、褥瘡リスクが低下する可能性がある。この研究では、レーザードプラを使用して評価した場合、せん断は皮膚組織の虚血に影響を与えないように見えた。特に非虚血メカニズムに関しては、より深層に対する影響を調べるためにさらなる研究が必要である。
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ケア環境：集中治療
臨床的焦点：褥瘡管理
コンテンツタイプ：ジャーナル記事
